ＧＧの男の娘を想像したのは内緒。

ブリジットという名の少女　【GUNSLINGERGIRL】オリ主転生物
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「きっと俺たち義体に必要なのは、銃でもなく発作を抑える薬でもなく家族や誰かの愛情だ」――ブリジット（地文）

　
　ガンスリの持ち味である透明感のある絶望感を見事に醸し出している作品。前書きにもあるが、ガンスリ原作自体女の子が悲惨な目に会う話*1 なので苦手な人は注意。
　いわゆるＴＳ転生だが、ありがちな元男としての恋愛問題は条件付け*2 が見事に解決してくれました。そっち方面に納得のいく説明をしているＳＳは数少ないので、それだけでも私としては読む価値ありだった。
　愛されようと必死に人を殺す義体たちと、彼女たちを案じながらも使い潰すしか出来ない担当官たちの関係に切なくなってくる。一見すると何気ない日常でしかないのに、胸が締め付けられるように感じるあの感覚はそう味わえるものじゃないね。

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*1　以下ガンスリ未読の人への超簡単な説明。
　　めちゃくちゃ端折って言うと、死にそうな女の子をいわゆるサイボーグに改造して殺し屋に仕立て上げるお話。
　　処置を受けた女の子たちのことを義体、彼女らの見張り、兼心のケアを兼ねて面倒を見る大人が担当官です。
　　当然そんな無茶な処置を受けた彼女たちに未来などあるはずもなく、数年生きられれば恩の字な世界。

*2　義体にかけられる枷の一つ。早い話が薬と手術で担当官への絶対的な好意を植え付ける処置のこと。
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