いい意味でガキんちょどもめ。

ナルトが馬鹿みたいに前向きじゃなかったら?(原作再構成)
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ナルトSS。
「たぶんさ。初めてできた友達が受けるんだよ。だからさ。一緒にいれば守れるかもしんねー。理由なんてそんなもんだよ」――うずまきナルト


タイトル通り、ナルトからポジティブ思考を取り除いた原作再構成。仲間思いで皮肉屋だけど熱血漢(トロ火)なナルトが素敵。スレちゃってるNARUTOは結構いるんだけどねー。
七班全員ところどころ魔改造されているけど、だからといって無双ができるわけでもなく、周りがハードモードになっているので気が抜けない。波の国がいい例か。原作のような大団円では終わらなかったが、ご都合主義の無い終わりが作られていた。
あと、どちらかといえばこのナルトは策士タイプなので、土遁などの地味だけど便利な忍術*1 をちゃんと使いこなしているのも好印象。公式チートと名高い、影分身の経験値増殖バグもすっぱり無いものとして扱うと公言したのもいい。言われてみれば経験が本体に帰ってくるのに、痛みとかの経験は一切無視ってのはよくわからんよなー。
なによりサスケとサクラとの友情を育む姿は、原作の今*2 を見ていると涙がとまらない。一緒に飯を食って、遊びに行って、もちろん忍者だから修行も戦術論も語り合って、時には喧嘩もするけど、ちゃんと仲直りをする。なんというリア充。ナルトとの喧嘩中にサスケが言った「カカシはナルトの味方かよ!」とのセリフに、ああガキだなあこいつといい意味で思った。カカシ先生も教師としていい位置にいるのもよし。いいんだナルト、お前は幸せになっていいんだ……! ちょっとイルカ先生の気持ちがわかったり。
 
……というか落ちこぼれ扱いされて、里の人間からは避けられて、話し相手も一人しかいない状況で、どう育てばあんな前向きに育つんだってばよ。
 

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*1 土遁って序盤以外に出たことあったっけ? 心中斬首の術ぐらいしか覚えてない。
*2 どうしてナルトはお前を殺して俺も死ぬなんて言い始めたんだろうか。サスケェ・・・。
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