対エキセントリック防御用―――意!!


【武ちゃん三周目】Muv−Luv Interfering【プラスオリ主混在中】

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マブラヴSS.
 
 戦争物で名無しの兵士が格好いいのはちょっと卑怯だ。
 いわゆるオリキャラありのタケルちゃん三週目の話。
 基本的に、マブラヴSSでオリキャラが出張ってくる話はあまり好かれていない。あれはタケルちゃんが必死こいて泣き喚きながら、足掻いて足掻いてやっとの思いでベターなエンドを掴み取る話なのであって、ぽっとでのSAIKYOな主人公が表に出て蹂躙してもつまらないからだ*1。
 この話も類に及ばず、因果導体である*2 三神庄司なる人物が出張ってくるのだが……。
 感情で動くのがタケルちゃんなら、理詰めで考えるのが三神だろうか。かませ犬になるでもなく、原作主人公を押しのけるのでもなく、並び立って先を目指しているのが非常に○。
 過去の職業は交渉人。相手の心理を突いた交渉が得意で、どこか小馬鹿にしたような口調が特徴的なのだが――うん。こいつ佐山御言*3 だ。とか思ってたら前書きにカワカミン1000mg配合とか書いてあった。
 話が進むにつれ川上節が徐々に出始め、熱さは佐渡ヶ島戦で最高潮に達した。戦場の花形は戦術機ではない、面制圧のできる戦車部隊なのだ。撃墜数では負けはしない……! 畜生、戦車が活躍するマブラヴSSなんて初めて見たぜ。
 僅か一話限りのモブキャラから主人公まで、例外なく全員燃える良作。
 『あいとゆうきのおとぎばなし』と『ゆめときぼうのおとぎばなし』をどうか楽しんでほしい。
 
 00ユニット化夕呼先生マジチート。あの頭脳の上、平行世界にアクセス可能、思考を呼んで政治無双ってどうすりゃいいのよ。
 
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*1 話の表側にあまり出てこないなど例外はもちろんあるが。管理人は武田君が未だに忘れられません。
*2 開放条件は武の条件とはまた違う。複線なのだが、ろくなものじゃないんだろう、きっと。
*3 電撃文庫終わりのクロニクル』の主人公。かつて滅ぼした10の異世界の生き残りたちを、エキセントリック屁理屈で丸め込む話。管理人のバイブル。
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